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経営標語

平成31年度/令和元年度/令和2年度経営標語

勤倹力行(きんけんりっこう)

平成30年度経営標語

活気応変(かっきおうへん)

平成29年度経営標語

勤倹力行(きんけんりっこう)

平成28年度経営標語

一灯照隅(いっとうしょうぐう)

平成27年度経営標語

一期一会(いちごいちえ)
一期一会とは、聞き親しまれた言葉である。本来、茶道の言葉から来ているが、最近はありとあらゆる場面でこの言葉を聞く。料理屋、レストラン、ホテル、旅館等の接客は一期一会を色紙に有名人に書いてもらうなどして接客業の本質であることを強調している。まるで一期一会の大安売りである。本来の一期一会は主人と家の間に緊張感に満ちた生命をかけたものであったらしいのだ。わび茶の開祖、千利休は信長、秀吉に仕え茶を通して何を伝えたかったのかを考えてみたい。
イチロー選手が、日米通算4,000本安打を達成した。日本の誇る野球のプレーヤーである。彼は日頃「小さなことを積み重ねることが、とんでもないとこへ行くただ一つの道である。」と言っている。仕事は道の追求である。一つの道を深めることで自己を深め自らの人生を深めていくという。では道を究めるにはどうすればいいのか。
第一は、道を深めていくと決意すること、決意しない限り道は深まらない。
第二は優れた先達を見つけることである。古来どんな偉人でも独りで大成した人はいない。
第三はバカになる事である。一心不乱、無我夢中になることである。
第四は続けることである。「中庸」、「悠久は物を成す所似なり」古今不変の鉄則である。私は、一期一会という言葉を座右の銘としてもてはやされ、少し軽くなっていることが気になっている。サービス等の戦略としてはポピュラーになり過ぎてきた。この言葉のもつ時代背景に心を致す時、利休と信長、秀吉等に緊迫したやりとりがあったのだと思った。千利休は、「わび茶」を完成したといわれている。簡素静寂の境地を重んじるものである。利休も持田珠光という先達があり啓発されたのである。
私達は56年という長い歴史の中で、多くの先達に薫陶を受け啓発されてきた。知的障害の人達に支援をしたいという志を立て、利用者と交わりながら自己を深め成長させてもらってきた。決して独りだけでやってきたのではない。そこには必ず利用者、同僚、先輩がいたのである。徳は孤ならず、必ず隣ありと孔子も言った。この仕事を続けていればいるほど喜びも大きいものになるだろう。コミュニケーションを円滑に進めるためには、笑顔と会話が不可欠である。これは職員標語第一に示してある。仕事を進めていく基本はコミュニケーションである。標語を意識して実現していくそれにはもっと強い意志を持ってもらいたいと思う。平成27年度は、一期一会という言い古された言葉であるが、これを新鮮なものとして受けとめて欲しいし、これが明光会の一期一会である。利用者に対して重大な決意をもって一期一会を貫徹することが平成27年度のテーマの一つである。
 

平成26年度経営標語

不易流行(ふえきりゅうこう)
 不易とは、変わらないということである。万古不易、千歳不易ともいう。時代がいくら変わっても不変なものがある。また、変えてはならないものがある。
 流行とは、時代と共に移り変わっていくもの、また、変えていかなければならないもののことである。俳聖といわれた松尾芭蕉は、不易流行を発句の理念とした。また、芭蕉十哲の一人である向井去来は、「去来抄」の中でこう言っている。「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を弁(わきま)へざれば風新たならず。」と、「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、時代の流れを知らなければ新風すなわち溌剌とした句は作れない。」ということである。俳句に限らず、不易流行は人生の原理である。世の中は不易流行のバランスの上に成り立つ。変えるものと変えてはならないものをどう見極めるか。私は俳句を時々作ることにしている。仕事に関することなどが多い。人生には色々な俳句にふさわしい光景、情景がたくさんある。安倍分教室のお別れ文集にも、俳句を書こうと、頑張ってみたが、17文字では、私の思いを盛り込むことが出来なかった。止むを得ず今回は短歌にした。この時、不易流行という発句の理念を想い出したのである。明光会の54年間を支えてくれた不易とは何であったか。私達の仕事の大切な基盤である不易をしっかりと認識する事が極めて大切だと思った。
 一般的に、企業30年説という言葉がある。どんな企業でも30年続けている事は大変な事だと言われている。ところが、我が国では、何と200年以上続いている会社が3,000社あるそうだ。韓国では0社、中国では9社だという。何百年も続く老舗を観察すると、共通のものがある。
 1つ目は、創業の理念を大事にしている事。その時代その時代のトップが常に創業の理念に命を吹き込み、その理念を核に、時代の変化を先取りしている。
 2つ目は、情熱である。永続企業は、社長から社員の末端までが目標に向け、情熱を共有している。
 3つ目は、謙虚である。慢心、傲慢こそ企業発展の妨げになる事を熟知し、きつく戒めている。
 4つ目は、誠実である。誠のない企業が発展した試しはない。
 いずれも不易の基となるものである。その、不易を遵守していくところに生命の維持発展がある。平成26年度を迎えるにあたり、明光会の不易とは何であるかを、職員1人1人に考えて欲しい。私達は、明光会を明光会たらしめている不易を守ろうとしているのだろうか。
 最後に、人を人たらしめている不易を紹介する。幕末の志士、真木和泉の言葉である。「人と生きては、高きも賤しきも、せねばならぬものは学問なり。学問せねば、わが身に生まれつきたる善あることもえしらず。まして、他人の徳あるなきも弁へず。(中略)いたづらに五穀を食べて、前向きて歩むばかりの技にては、犬猫といわんも同じことなり。」と。何とも強烈な言葉である。今年度こそ、当会の不易を知る事、研修の強化、各事業を振り返り再評価をする年である。

平成25年度経営標語

一陽来復(いちようらいふく)
 平成25年度の経営標語は「一陽来復」としたい。
 この意味は、1)陰暦11月または冬至のことを言う。2)冬が去り春が来ること。3)悪いことばかりあったのがようやく回復して善い方に向いてくることなどに使われている。
平成25年度はこの言葉を呪文のように心の中で繰り返してもらいたい。日本人は昔から言葉には言霊という霊性があり、何回も繰り返して言っていると、心の中の想いが言葉に乗り移り、本当に想いのようにしてくれると信じていたという。この言葉は昔から、「冬が来れば春は必ず来る。」「冬来たりなば春遠からじ。」と、厳しい状況の後は良い事が来る、運気も好転する。「朝がない日は無い、必ず朝が来る。」と同じく、希望に満ちた言葉である。
 自立支援法に移行した時、私達は、新規参入業者と同じ位置にあった。周囲の人は同じ位置とは誰も思っていないが、私は違った。出だしが遅れたのである。なぜ遅れたかは周知の通りであるから、ここでは言わないことにする。私は自己覚知が強い人間だから新規参入業者と同じだと言ったのである。しかし、今は違う。新体制に移行して、(平成21年4月)からというもの、必死になって今日まで来た。出遅れたことを埋める為に、飯塚・千尋両課長と死に物狂いで走ってきた。この必死体制に現幹部職員が付いて来れるようになり、それぞれ各部署で頑張ってもらえている。新体制に移行した前後2年位と比較してみると、内部的に風通しが良くなってきた。旧来の隠蔽体質が明るみに出て、隠し通せるものではない事が露呈したし、職員の誰が障壁になっているかも分かり、指摘された職員は去っていった。また残っている人は改善プログラム研修により、望ましい方向に向きつつある。
 平成21年当時は、事業所の増加整備が制度の目標であったし、事実相当な数の事業所が誕生した。しかし誕生したものの、コンプライアンスに違反し、事業停止になった事業所も2ヶ所もあった。これらの事業所は、内容が極めて悪く、事業者の能力も低級であったが、役所がちやほやしてかばって来た経緯がある。昔から役所が可愛がる法人で成長・発展したところはない。
 自立支援法は事業所のあるべき姿を私達に示してくれた。それは、他ならぬ主体性である。主体性のない組織は亡びる。創設者寺田銕先生は主体性を持て、主体性が大切だと強調したが、措置制度(行政の丸抱えの制度)の下では、主体性は育ちにくかったと思う。この言葉が真に育っていくのはこれからの新しい時代である。措置費制度の下でも、主体性を追求してきた我が明光会においては、新体制になっても主体性はいささかも揺いでいない。
 こうした意味で主体性をもって進めば、厳しい情勢の中でも必ず、努力は実を結び、一陽来復を共感出来るのである。役職員一同の奮起を期待するものである。

平成24年度経営標語

和顔慎独(わがんしんどく)
  私は毎年大晦日から正月にかけて、新年の標語を考える事にしている。平成24年度は、「和顔愛語」としたいと思った。
  平成21年に障害者自立支援法による新体系に移行し始め、残りの旧制度の事業を移行すればすべて完了し、21事業という創立50周年を経た法人にふさわしい事業体系となる。これからの見通しもついたところで、職員の対人サービスの基本を「和顔愛語」としたいと思ったのである。これからは事業が沢山できるだけ人事管理は益々難しくなってくる。明光会の発展のためには、規模を拡大せざるを得ない。我が国の福祉情勢はまだまだ不透明なことが多い。こういう時の多角的経営は私たちにとっても活路を見出すことにつながるからである。基本的に私達には、日本の伝統的精神である勤勉、正直、親切、誠実、忍耐、克己、感謝、報恩というものが求められているからだ。これは、ケアーする職員に求められている資質そのものである古今東西必須事項はかわらないのである。
  中国の古典「大学」では、「小人閑居して不善をなす至らざる所無し」と言っている。これは、世のほとんどの人は暇があって、ゆっくりしていると、ろくなことをしでかさないものだという意味である。まさにその通りで、立派な人は、自分一人でいる時、つまり他人が見ていない時でも己をしっかり律することが出来る、それを「大学」では「君子は必ず其の独りを慎むなり」と言っているのだ。私達はこれからこの言葉を座右の銘として正々堂々と生きようではないか。この事を元日、父の御霊舎に誓ったことである。それに「和顔愛語」の「和顔」を加えて「和顔慎独」を標語にしようと思う。一人での行動が天地に恥ずる所がなければ自然に自己実現して和顔になっていくという願いを込めている。

平成23年度経営標語

立志照偶(りっししょうぐう)
  一隅を照らすとは、比叡山延暦寺の開祖最澄が言った言葉である。自らの意思で、声なき声に耳を傾ける気持ちで、特に、目立たない言語のない人たちに積極的に近付いていかなければならない。それを、日々、必ずするという志を立てなければならない。
 それをしなければ、一日の仕事はまだ終わっていないと心得る。
 自分のしてもらいたいことは、相手もしてもらいたいと思っている。自分が相手の立場に立って接する。

平成22年度経営標語

自力更生(じりきこうせい)
  第二次大戦後、大きな被害を受けた中国は、自力更生を合言葉に見事に世界における経済大国になった。すべて自分の力で生きていくという他の力を頼まないという強い決意の言葉である。別の言い方をすれば、他力本願でなく、自力本願ということだ。人間は心構え一つで、自分を変えることができる。仕事の面でも自分に課せられたことは他人のせいにするのではなく、最後まで自分でやり抜くということだ。
  ただし、自信過剰からくる自分流、勝手な思い込み、相談・連絡抜きの報告、上司への相談なしに勝手にやることは次元が全然違う。充分、誠を尽くして自分で責任のとれる仕事をすることを言っている。
  自力更生が大きく叫ばれた時に、「調査なくして発言なし。」という言葉に、当時の中国の若者は影響を受けた。よく調べないで提案をするなということ。充分用意して、会議に臨むべきだろう。いずれも仕事の初歩、基本といえる。

平成21年度経営標語

実践躬行(じっせんきゅうこう)
 いよいよ移行の年を迎えた。これからは新しい制度の下で、利用者個々の個別支援計画が現場で実践されているが、身をかがめて、地をはいずる虫の如く、虫敢図的な視点で点検する年である。「仏作って魂入れず」にならないように、各部署でサービスの総点検をしていく年である。こうした思いを込めてこの標語を制定した。

平成20年度経営標語

一意専心(いちいせんしん)
 平成20年は平成21年4月1日、自立支援法による新体系への完全移行に向けて、ひたすら移行の実現のみに専念することの覚悟を表明したものである。

平成19年度経営標語

勤倹力行(きんけんりっこう)
 平成19年は自立支援法による移行を目指し、準備する大切な年である。措置費制度から平成15年に支援費制度になり、移行までは支援費制度で 運営することになった。4,000万円という大幅な減収が予想され、この多額な減収をカバーするには「入りを計って出るを制する」以外方法はない。 質を確保して、価格は一円でも安い商品を購入するために、徹底した倹約を実行した。その結果、減収分はカバーでき、多額な繰越利益をだすことが出来た。
  制度による大幅な減収を全職員が一丸となって倹約に努め、業務に精励することへの激文である。
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